中四国予選 構築記事
優勝・コスモ
- 初めまして、コスモといいます。
6/24(土)に開催された第3回親皇杯中四国予選に参加させていただきました。
結果はなんと優勝!予選も9人ブロックで7-1の1位抜け!信じられない結果に翌日にデデンネのぬいぐるみを投げて遊ぶほどでした。挨拶はここまでにして早速構築の紹介に入りたいと思います。
構築の経緯 …
自分はダブルバトルをメインでやっていて、シングルバトルの経験がとても乏しいです。特にサイクル戦は試合が長引くほど経験が必要になってくるので自分にはとても不利だと思っていました。そこでパーティを作る際に、1戦を短くできるような構築にしようと思いました。その時出てきたのが対面構築でした。これは単体性能の高い個体を集めて対面で1匹ずつ倒していくというコンセプトなので、経験が無い自分にはとてもしっくりきました。「とりあえず目の前の敵をなぎ払って行け!」という精神で戦えるので爽快感があってとても気持ちの良い構築でした。
ガルーラ | ギルガルド | カプ・レヒレ |
ガブリアス | バシャーモ | ボルトロス |
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じゃあ肝心の中身はどうしましょう?ということでまずはメガ枠にメガガルーラが入ってきました。
理由は構築の相談をしている時に「対面構築と言えばガルーラだよねぇ」と言われたからです。次にサンムーンの新要素のZ技が使いたくて仕方がなかったのでギルガルドを採用。『デンキZ』カプ・コケコどうするの?ってことでガブリアスを採用したらガルガブ(+ゴースト)の並びが出来てそれっぽくなってきました。残り3匹は6世代の対面構築で多かったボルトバシャスイクンを改良すればいいのでは?ということでボルトロス、カプ・レヒレ、バシャーモを採用して完成!
と、まあこんな軽い感じで6匹決まったわけで、きついポケモンとかは努力値とか持ち物でカバーしようということになりました。よし、じゃあ調整に入ろう!
基本選出 …
ギルガルド+メガガルーラ+1匹
対応範囲の広い、かつコンセプト通りの戦いができる選出。
+1匹の枠には基本はガブリアス、カバルドン、キノガッサ。バシャーモがいるときはカプ・レヒレ。高耐久水ポケモン、ボーマンダがいるときは霊獣ボルトロスといった感じです。
霊獣ボルトロス+カプ・レヒレ+1匹
相手が受け気味のパーティのときの選出。
+1匹の枠には基本はメガガルーラ、オニゴーリがいるときはバシャーモ。ミミッキュがいるときは相手に合わせてバシャーモとガルーラの選択といった感じです。
基本選出を書きましたが1匹ずつが高い性能を持っているのでいろいろな組み合わせで選出できます。本当に相手に合わせて~としか言いようがないです。どんなパーティにも5分以上の戦いはできると思っているので本当に素晴らしい構築だと思っています。
厳しい相手
→ ミミッキュ
全員のSが遅いのでZ型が特にきついです。
ガルーラで「ねこだまし」をしながら誤魔化すといった感じでがんばって対処します。
各ポケモン詳細
ガルーラ/メガガルーラ
性格 | いじっぱり |
特性 | きもったま →おやこあい(※メガ後) |
持ち物 | ガルーラナイト |
実数値 | 207-161-100-*-100-116 207-194-120-*-120-126 ※赤文字はメガ後の数値 |
わざ | ねこだまし、すてみタックル、じしん、ふいうち |
個別解説
すてみタックル:メガガルーラといえばこれ!といった技ですね。使用感など
ガルーラにはボーマンダやリザードンのような全抜きを期待するわけではなく、相手を1匹を倒すことを目的としたHAで採用しました。実際に使ってみて相手のSが全体的に遅めだったので上から殴れることも少なくなく、使用感はとてもよかったです。
相手に対し最も負担をかけられる技なので積極的に押していきます。
ねこだまし:メガガルーラといえばこれ!(ver.2)
ふいうち:「ねこだまし」、「すてみタックル」で倒しきれなかったときのための先制技。威力は下がりましたが純粋に強いです。
じしん:『ゴツゴツメット』がとても嫌いなので非接触技が欲しかったために採用しました。
巷では「グロウパンチ」「ほのおのパンチ」を採用している個体が多いと聞きましたが相手に交換などでうまく受けられるとダメージレース不利になるので威力の高い技でゴリ押しするためにこの技構成で。 このポケモンを使う際に最も注意したのが『ゴツゴツメット』です。相手のパーティにカバルドンや霊獣ランドロス、ギャラドスやクレセリアなど『ゴツゴツメット』を持っている可能性がありそうなポケモンがいたらメガシンカせずに「ねこだまし」を使ったり、有利対面でも釣り交換の意味も含めて交換したりしていました。効果はあって1度択を通すと残りは安定行動だけで勝利をつかむことが多かったって印象です。
メガガルーラは強い!
ギルガルド
性格 | れいせい |
特性 | バトルスイッチ |
持ち物 | ゴーストZ |
実数値 | 167-70-170-112-171-58 |
わざ | シャドーボール、かげうち、どくどく、キングシールド |
個別解説
シャドーボール:Z技の威力160!強い!
かげうち:「Zシャドーボール」で残ったHPを削るための技。素直に強かった。
どくどく:よくポリゴン2を後出しされたので採用。
キングシールド:自分の身は自分で守ろう。使用感など
Z技を使うための実験台。実数値222から繰り出される威力160の技は誰が見ても強いとわかる代物。。
シングルバトルが強い人に聞いたところ、ランドロス、ガブリアスが火力upアイテムを持っていることが少ないらしく、それと対面しても強気に「Zシャドーボール」を打ち込むようにしました。たいていは「Zシャドーボール」で1匹倒してくれるため残りはガルーラやガブリアスが一掃してくれるのでこの構築の核と言っても過言ではないと思います。
基本はZ技を押しますが明らかな有利対面などは後ろのチョッキに数値で受けられたり相性で受けられたりすると途端にダメージレースが不利になるのでZ技を隠すプレイングも必要です。相手のパーティを見て「今なら誰も受けきれない」という時を狙って使うようにしました。ポリゴン2もよく誘ったので「どくどく」はかなり活躍しました。
この構築のエース。
カプ・レヒレ
性格 | ずぶとい |
特性 | ミストメイカー |
持ち物 | たべのこし |
実数値 | 117-*-173-121-152-108 |
わざ | なみのり、ムーンフォース、めいそう、みがわり |
個別解説
なみのり:タイプ一致技使用感など
バシャーモ、ガブリアスを意識して採用した枠。
ムーンフォース:タイプ一致技
めいそう:特殊低火力ポケモンを起点にするための技。
みがわり:同上
もともとスイクンを使っていたのですが『ドラゴンZ』ガブリアス、サザンドラに思い知らされたのでカプ・レヒレに変更。加えて上2匹だと数値で受けられるのが嫌でそれらをハメるために採用しました。カプ・テテフもよく選出されたので少しCにも割いたのですが効果は別の場面で発揮され、無振りで使っていた時よりも削りが多くなるためスカーフガブリアスの全抜きルート作成に大いに貢献してしまいました。
よくポリゴン2が後出しされたのですがそもそもこれを起点にするために作ったのですごく不思議だった。いろいろ聞いてみると『ミズZ』持ちが環境によくいたらしく、そのため後出しされていたらしい。他にも低火力ポケモンのほとんどを起点にしたり、草技がないことが確認できたナットレイを起点にすることもあり、とても凶悪な島の守り神であることが確認できました。
ガブリアス
性格 | ようき |
特性 | さめはだ |
持ち物 | こだわりスカーフ |
実数値 | 191-175-115-*-105-169 |
わざ | げきりん、じしん、いわなだれ、どくづき |
個別解説
げきりん:タイプ一致のメインウェポン使用感など
古代兵器最速スカガブ。
じしん:同上
いわなだれ:相手はひるんでしまって動けない
どくづき:カプ系に打てばいいと思ったが無くても全く問題がなかったと思ったのでポリゴン2に打てる「どくどく」に変えたほうがいいと思います。
5世代からスカガブは最速以外ありえないと思っているので最速。ここまでリザードンがとてもきつかったのでxy両対応できるガブリアスを採用。
また、パーティのSが遅いので速い駒が欲しかったので構築にすんなりと入ってきました。Hに少し振っている理由が、実際に使っている時に「HPがあと10程度あればなあ」ってことがよくあったので実数値で8だけ増やしました。ただ、これが正解なのかどうなのかはよく分かってないのでスカガブ名人様は良調整を教えてください。 先述したレヒレ、ギルガルドで相手を消耗させて全抜きする要因にもなっています。使ってみてこだわることでのデメリットを全く感じさせないスペックで改めて感動しました。
レートの守り神ガブ・リアス
バシャーモ
性格 | いじっぱり |
特性 | かそく |
持ち物 | ホノオZ |
実数値 | 159-189-90-*-90-129 |
わざ | フレアドライブ、とびひざげり、まもる、つるぎのまい |
個別解説
フレアドライブ:威力120!強い!使用感など
ミミッキュを上から倒してほしかったので採用。
とびひざげり:威力130!強い!
つるぎのまい:有利対面で積極的に積んでいき裏の物理受けを「Zフレアドライブ」で吹き飛ばしてサイクルを崩壊させるための技
まもる:バシャーモといえばこれって技。〔かそく〕のために使ったり「トリックルーム」消費のために使ったりととても便利
Hが少し高い理由がBOXでバシャーモを探していたら以前『いのちのたま』で採用していた個体しか持っていなかったためそのまま採用したからです。(サボっただけです)
素早さは1段階上昇で最速ゲッコウガを抜けるので数値が綺麗になってるし問題はないと思ってます。ギルガルドを出せないときにもう一つのZ枠として働いてくれた。「つるぎのまい」をしたあとの火力は相性でしか止められないレベルの怪物。確実に1匹は倒してくれるのでギルガルド同様Z枠として素晴らしい働きをしてくれました。また、バシャーモのおかげでオニゴーリがでてきにくなったのもgood!
自分はダメージレースで勝つためにZバシャーモを採用したのですが、これが予想外のメリットを生んでいたらしく、それが真皇杯後の質問で、
「あのバシャーモってバトンですよね!」
すみません、バトンバシャーモってポケモンの存在を忘れていました…
最近ガルレヒレボルトの並びにバシャを入れたバトン構築がよくあるということを聞ききまして、バトンパを警戒すると選出が変わることがあると強い人が言ってました。(自分は理由が分かりません…) 実際に効果があったかは分かりませんでしたがこうした環境背景が勝利に影響を与えた可能性はゼロではないと思いますし、バシャーモというポケモンの見せあい画面における圧力には魅力を感じました。
自分は、バシャーモは上からの高火力が魅力だと思っているので対面構築では「つるぎのまい」型がいいと思っています。
ボルトロス(霊獣)
性格 | おだやか |
特性 | ちくでん |
持ち物 | バンジのみ |
実数値 | 179-*-91-178-135-125 |
わざ | 10まんボルト、めざめるパワー(氷)、きあいだま、わるだくみ |
個別解説
10まんボルト:タイプ一致のメインウェポン使用感など
カプ・コケコに厚くするために採用した枠。
めざめるパワー氷:対じめん用
わるだくみ:このポケモンの性質上必要になった積み技。
もともとの火力がおかしいためこれを打つとよりおかしいことになります。
きあいだま:よくナットレイを後出しされるので採用しました
また、受けループをカプ・レヒレだけでみるのは無理があるためボルトロスも追加。ここまで紹介してきたポケモンだけでは相手のカプ・レヒレ、アシレーヌがとても重たいためにでんき枠として採用。また、ギルガルドと対面して強く出れる駒としても重要な役割を担っています。カプ・レヒレと同様に特殊低火力を起点に積極的に「わるだくみ」を積み、相手に負荷をかけます。ガルーラのときも説明したとおり、パーティ単位のSが下がってきているためにSに振らなくても抜いていることが多く、「わるだくみ」を積むことでサイクルに過重な負荷をかけることができます。カプ・レヒレ同様、相手のパーティ次第では全抜きすることも少なくなく実際に真皇杯でも2戦くらい3タテをしてくれました。
かなりSを落としているので先に物理高火力で押し切られて負けると思っていたのですが、相手は最速前提の動きをしてくることが多く、勝利につながることが多かったです。
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ここまで読んでくださった方々、ありがとうございます。記事を書くという経験がなく非常に長くなって申し訳ないです。
真皇杯本戦も頑張りますのでちょっとだけでいいので応援よろしくお願いします!
※提出頂きました記事上で、努力値や調整を細かく記述して頂いていた部分がありましたが 掲載が本戦開始前のためその部分は伏せさせて頂きました。(真皇杯スタッフ)